Works
I様邸マンションリノベーション
出会い
もともと僕のお借りしていたオーナー様でした。
海外生活の長いI様より日本に帰った際、リノベーションの相談がしたいと伺っていたこともあり、ご縁を頂くこととなりました。
お借りしていたマンションの率直な住み心地や使い勝手についてお話していくうちに、意気投合することもあり自然と今回のリノベーションについて自由に意見交換しながら、楽しく打ち合わせを行うことができました。
設計のご要望
1.LDKを広く見える工夫をしてほしい。
2.大きな柱、梁が邪魔で使いにくい収納を使いやすくしたい。
3.収納が少ないので、増やしてほしい。
4.角部屋で冬冷えやすく、夏暑いのを何とかしたい。
5.老朽化した水回りの改修
6.老朽化した床の改修
7.思い出のある台北で買った板材を何かに使いたい
現況の間取り
和室を含む3LDKと言うことでしたが…。実際は、2つの洋室(6畳)、DKにつながる和室(4.5畳)で、リビング=壁付キッチン+キッチン作業スペース+ダイニングテーブル=残りのスペース(リビング)と言う感じでした。食器棚、冷蔵庫、分別ゴミ箱、調理家電などを置くスペースがなく元々の設計は、どういう意図か全くわからないということがお施主様と借りていた僕との共通意見でした。
現況の水回り
トイレ:新築された当時のまま。おそらく12L位のタンクでした。
洗面:新築された当時のまま。使えなくはないですが、電球・収納露出型のものでした。
ユニットバス:新築された当時のまま。FRP浴槽、壁・床面に劣化がありクラックがみられる状態でした。
設計ポイント&ご提案
1.LDK側壁を撤去して2LDKとすることと、廊下部分を取り込み広いリビングスペースとした。和室の襖戸、壁・下がり壁を撤去してハイドアタイプの3枚引き込み戸としました。圧迫感の解消と空間的広がりをつくることができました。
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2.和室の収納は可動棚、固定棚で仕切り直して収納しやすくすると共に、奥に深く何か入っているかわからないという使いにくさを解消しました。押入れを襖からクローゼット扉に交換して取り出しやすさと視認性をあげた。
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3.システムキッチン横の余剰スペースを有効利用すべく、オープンタイプの可動棚を設けた。お手持ちの思い入れのある食器棚を使いやすく配置するために壁を設けた。結果、玄関側からの視線をずらすことができました。
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・洋室壁一面にシステム収納を設けて、収納力と整理しやすい形にしました。
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・玄関には、小さな靴箱しかなかった為、見せるタイプの壁付ハンガーラックとしました。
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4.今回、コンセントなどの電気設備のやり替えも行ったので、外壁側の内壁も撤去して断熱材の確認させていただきました。マンションの規約上、外観変更のある改修は不可とのこともあり、LDKにある出窓部分、西側にある和室の窓に内窓を設けました。マンションの場合、玄関扉の断熱が不十分なため、冬場にとても寒いため、玄関と廊下を仕切る引き込み扉を設けました。
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5.トイレ:洗浄便座付タンクレス便器設置、手洗い器設置。余剰スペースに収納を設けました。
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・洗面:システム洗面化粧台は、スペースも取りお好みではなかったので、イタリア製コーナー手洗い器と特注鏡を設置しました。タオル、洗剤などの収納として可動棚を設けました。
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6.居室床:老朽化した床、不陸を含め修繕したいと伺っていたので、チェストナットの広幅無垢フローリングを提案させていただきました。マンションの規約もあり、床組みを防振ゴム付きのものを採用しました。玄関床:ご要望もありタイル張りとしました。
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7.台北で買った思い出の板材をリモートワーク用デスクに変身させました。
工期 |
約2か月 |
施工面積 |
約16坪 |
家族構成 |
2人 |
築年数 |
22年 |
所在地 |
京都市伏見区 |
種別 |
マンションリノベーション |
用途 |
個人住宅 |